650EXPERIENCE の会 《燁DANCE RECITAL》 1961.6.3~4
- 会場
- 草月会館ホール(赤坂)
- 作品名
- 架空庭園 / 磷の章(a鳥、b花、c作品) / EMILYの薔薇(改訂版)
- 演出
- 土方巽
- 出演
- 元藤燁子 / (特別出演)大野一雄 / 折田克子 / 厚木凡人 / 大野慶人 / 土方巽 ほか
- 関係者
- 今井寿恵 / 細江英公
About the poster
- 寸法
- 73.0*53.0
- デザイン
About the performance
津田信敏近代舞踊学校(津田舞踊塾)でモダンダンスを踊っていた元藤4姉妹の長女、元藤燁子のリサイタル。 前年10月にも、≪元藤燁子DANCE RECITAL≫(草月会館ホール)が開かれ、土方巽演出で<EMILYの薔薇>が発表されている。 ウイリアム・フォークナーの小説「エミリーの薔薇」を原作としている。
1961年の公演では<EMILYの薔薇>は改訂版のほか2作品を出品し、土方が演出している。 津田近代舞踊学校では、「女流アヴァンギャルド」として多くの女性舞踊手たちが、津田の影響で前衛的な作品で公演活動を行い、元藤燁子もその中心メンバーであった。 ところが、このリサイタルでは、津田近代舞踊学校に属さないダンサーたちに特別出演を仰いでいる。 また、ポスターに掲載された出演者名には名前が出ていない土方も出演し、元藤燁子とのデュエットのシーンもあった。
津田信敏と元藤燁子は夫婦であったが、この頃、夫婦間に亀裂が入っていて、元藤は夫の津田信敏ではなく土方巽のサポートを得て舞踊活動を行っていた。 「演出の土方さんには、丸ごと助けて戴きました。/傷に塩をぬたぐってくださるこの人の療法には、いつも真実があります」(元藤燁子)