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1950年代末に始まり、1986年の死の直前までつづく、迷宮のごとき土方巽の多彩な舞踏活動を、色彩豊なポスターをポータルにしてガイダンス

《ジャズ映画実験室》 1960.10.21~22

会場
ヴィディオホール(有楽町)
作品名
へそと原爆
監督
細江英公
振付
土方巽
出演
土方巽 / 大野慶人 ほか
関係者
寺山修司 / 石原慎太郎 / 武満徹 / 金森馨 ほか

About the poster

寸法
73.0*53.0
デザイン
金森馨 KANAMORI Kaoru

About the performance

土方巽が主演した細江英公の監督作品「へそと原爆」(16mm)が出品された。映画は千葉・大原の海浜で撮影された。 出演は土方巽と大野慶人に地元の漁師さんたちと地元の子どもたち。手足を抱え込んでゴロっと横たわるシーン、 背を丸めて座り背中の筋肉をかすかに動かすシーン、黒い頭巾をかぶった裸の男性たちが円を描いて立つシーン、 頭巾をかぶった裸の男性が棒状になって突っ立ち、両手をかかげたりするシーンなど、この頃の土方の舞台やイベントで行われていた 舞踏の表現が映像の中でも随所に見られる。

土方が男性陣に動きをつけたほか、無邪気な子どもたちに演技指導を行った。 全編、明るい海浜でのロケ、モダンジャズの映画音楽、写真家細江英公のシャープな映像、暗黒舞踏のイメージとはちがって、 明るい印象とユーモアを感じさせる作品になっている。ラストシーンで、土方が泣いて立つ子どものへそを剥ぎ取る動作につづいて、 原子雲が湧き起こる映像になる。

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