650EXPERIENCE の会 《土方巽DANCE EXPERIENCEの会》 1960.7.23~24
- 会場
- 第一生命ホール(日比谷)
- 作品名
- 花達 / 種子 / キキ / 鳥達 / 禁色 / ディヴィーヌ抄 / 暗体 / DANCE EXPERIENCE3章 / 処理場 マルドロオルの歌より抜萃 1幕
- 構成・演出・振付
- 土方巽
- 出演
- 土方巽 / 大野一雄 / 大野慶人 / 菊池朝之 ほか
- 美術
- 水谷勇夫
- 関係者
- 細江英公 / 三島由紀夫 / 金森馨
About the poster
- 寸法
- 73.5*52.0
- デザイン
- 荒木実 ARAKI Minoru
About the performance
土方巽の初めてのリサイタル。ポスターに「キキ」外十二章とあるように、12作品が上演された。 「種子」や「暗体」など、土方巽の初期の舞踏を特徴づける作品をみることができる。 また、ジャン・ジュネの小説とロートレアモンの詩作品をモチーフに作品を構成している。なかでも、「ディヴィーヌ抄」は大野一雄が老娼婦に扮してのソロ作品。 ディヴィーヌはその後の大野一雄の当たり役となる。
偶然、銀座の画廊で水谷勇夫の個展を見て、シュルレアリスムの画家として舞台美術を依頼した。 また、水谷を介して、シュルレアリスムの紹介者である瀧口修造と知り合いになる。
プログラムとして「土方巽氏におくる細江英公写真集」があり、無人称のオブジェともいうべき身体表現を表わす写真が多数、掲載されている。 さらに、「中の素材」「素材」と題する土方の文章が寄せられ、自らの履歴を語りながら、舞踊体験や肉体観を表明している。
プログラムには、大野一雄「『けいこ』の断片」や三島由紀夫「危機の舞踊」なども収載されている。