慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

プロジェクト

都市のカルチュラル・ナラティヴ

現代文化の発信地、国際都市として知られる港区は、同時に、多くの寺社仏閣や史跡、そして歴史ある企業が所在する歴史文化都市でもあります。このダイナミックな時間軸をもつ都市文化の眺望を、一層明らかにするためのプロジェクトが、「都市のカルチュラル・ナラティヴ」です。

ワークショップや講演会など、どなたでもご参加いただけるイベントを開催しています。ぜひお気軽にご参加ください。

「慶應義塾の建築」プロジェクト

「慶應義塾の建築」プロジェクトは2008年に発足し、一貫教育校を含む塾内建築についての記録資料を作成・保存しその記憶をアーカイヴ化するプロジェクトです。建築アーカイヴの実践を行うとともに、建築のアーカイヴ化について研究し、考察・検討しています。
「塾内建築の基礎調査と記録資料整備」と「情報の発信・共有」を活動の軸とし、画像記録の現状調査、建築物の記録撮影、図面のデジタル化、建築物についての基礎データの収集および整備等を2009年より行っています。また、情報の発信・共有に関しては、撮影した写真を用いた写真展の開催、建築の見学会やワークショップを開催しています。
「建築プロムナード——建築特別公開日 」と名づけた見学会は、慶應義塾のキャンパスに存在する建築物(通常、非公開のものも含む)や彫刻、絵画などの芸術作品を、マップを片手に巡る形式で、年に1,2回開催しており、ガイドによるツアーも実施しています (2015年より、継続中)。

**2020年のオンライン・ツアーはこちらから視聴できます**

1970年代アートの記録―Video Information Center を中心に

VIC(Video Information Center)のビデオライブラリーのアーカイヴ構築と、VICの活動に関する調査研究を行うプロジェクト。VICのライブラリーは、1970-80年代のパフォーマンス・展覧会・シンポジウムなどを記録した約1,200本のテープによって構成され、「高松次郎のアトリエインタビュー」、「ナムジュン・パイクの制作現場でのインタビュー」、「菅木志雄イベント(1975)」などを含んでいます。

★ 2016年度の活動報告書(PDF)

#MuseumFromHome at KUAC

公開できないでいる展覧会のこと、在宅での研究・教育やアーカイヴ・ワークなど、KUACからの #MuseumFromHome をお伝えします。

ショーケース プロジェクト(SHOW-CASE project)

小規模かつ多岐にわたる場所で展開可能な新しい展示プロジェクト。展示ケースという小さな展示空間を作家と演出すると同時に、作家と協力して印刷物を発行する試みです。

東京ビエンナーレ1970 研究プロジェクト

1970年5月に開催された第10回日本国際美術展(東京ビエンナーレ)は、隔年開催を原則として1952年から1990年まで18回開催された国際展の第10回である。しかしながら、中原佑介をコミッショナーに据え、「人間と物質 Between Man and Matter」をテーマとして掲げたこの1970年の展覧会は特別な展覧会であったと言ってよい。

慶應義塾大学アート・センターは同展において、毎日新聞事務局で展覧会の実現の任を果たした峯村敏明氏所蔵の資料の寄託を受けており、同展についての研究プロジェクトを発足させて、調査・研究に取り組んでいる。

ミーツ・アーティスト・イン・慶應

ワークショップを通じて、慶應義塾の学生や生徒が、国際的な文脈で展開する現代アーティストに出会い、同時代への広い視野、歴史への深い洞察、そして創造的なマインドを培う機会を創出します。

ジェネティック・エンジン

 1998年、慶應義塾大学アート・センターは、土方巽アーカイヴをパイロット・モデルとする「ジェネティック・アーカイヴ・エンジン」を起動し、アート・アーカイヴに対する取り組みを開始しました。そして20年の節目となる2018年、この「ジェネティック・エンジン」の組成を改めて見直し、新たに組み替えるため、一連の事業を展開します。

 アート・アーカイヴは、一つの「ジェネティック・エンジン」です。個人や組織の記憶は、事実と個体的な感性が折り混ざりあった準資料であり、どこまでも個体の内部に留まり続けます。翻って一つの記録とは、外部化された記憶であり、アーカイヴは、こ の記憶と記録が交錯する地点に生成します。

 個人や組織が関与した過去の出来事の遺伝的要素を宿しながら、アーカイヴはそれらの出来事を、新たな、また多様なパース ペクティヴに基づき、再び発生させるエンジンだと言えるでしょう。展覧会、印刷物、シンポジウム、ウェブサイトなど、各局面で展開するジェネティック・エンジン再編の試みに、ぜひご参加ください。

「ジェネティック・エンジン」チラシ(PDF 1.9MB)

舞踏:越境する身体

土方巽の《禁色》(1959)発表から半世紀が過ぎ、舞踏は国や地域を越えた広がりを見せています。世界の各地でパフォーマンスやワークショップが開催されているほか、様々な研究者により舞踏研究が行われています。

「舞踏:越境する身体」では、舞踏の実践や研究の国際的な状況を調査し、国内の動向と接続することを目指しています。また同時に、慶應義塾大学アート・センターの土方巽アーカイヴで行われている研究活動の、より積極的な国際発信を行います。

アーツ・マネジメント教育の総合的・体系的確立とその方法論による人材養成事業

本事業は、象牙の塔の中での議論や表層的な理解・マイオピアを超え、公共的なミッションを達成するための文化芸術団体の経営についての教育、すなわちアーツ・マネジメントのあり方を根本から問い直し、教育対象、目的、方法など焦点を明確に定めた効果的かつ効率的なアーツ・マネジメント教育のプログラムの開発と実践、普及を目的とする。

プロジェクトの詳細(2015年度)

中嶋興/VICを基軸としたビデオアート関連資料のデジタル化・レコード化Ⅰ・Ⅱ

本事業は、戦後から現代にいたる日本のメディア芸術の諸活動を、「インターメディア」という枠組みにおいてとらえ直し、芸術史・映像史という縦軸と、同時代の様々な芸術諸活動という横軸との交差点に位置するビデオアート関連資料群、特に中嶋興とVICを通し、日本のメディア芸術史をよりよく精査可能にするための基盤構築を目指すものである。

2020年 活動報告書

2021年 活動報告書

 

1970年代以降のパフォーマンスおよび展覧会のビデオ記録のデジタル化・レコード化

本事業は、戦後から現代にいたる日本のメディア芸術の諸活動を、「インターメディア」という枠組みにおいてとらえ直し、芸術史・映像史という縦軸と、同時代の様々な芸術諸活動という横軸との交差点に位置するビデオアート関連資料群が包含するパフォーマンスおよび展覧会記録に着目し、それらのデジタル化・レコード化を通じ、日本のメディア芸術史をよりよく精査可能にするための基盤構築を目指す。