ARTLET 58 アート・センター開設30周年──挑戦を続けて
慶應義塾大学アート・センター(KUAC)は2023年に開設30周年を迎えます。KUACは、大学に属する研究所ですが、芸術をその活動領域として、理論的な研究だけでなく、実践活動を同時に行ってきたことがその特徴でもあります。それゆえに、常に現在的な動向や問題提起を活動に反映させてきました。
設置当初は、全国の大学で初めてアート・マネジメントに取り組み、その講座は文学部大学院に着地しました。開設5年後から先駆的にアート・アーカイヴの研究と実践を展開し、現在も根幹的な活動となっています。2011年には常設の展示室を得て、博物館相当施 設(2013年)となり、大学ミュージアムとしての役割も果たしています。近年広く求められているミュージアムや大学を地域社会に開いていく活動も先駆けて実践してきました。
このように、30年の間に折々の問題提起を投げかけながら実施された研究や実践は、常にその時の社会や文化の状況と切り結ぶ側面を持っていました。大学のキャンパスに接しながら、その外郭に在るという地理的ポジションが象徴するように、小さいながらも外部と大学をつなぎ、応答する小窓として、これからも新しい空気を流通させる場でありたいと考えています。
FEATURE ARTICLES アート・センター開設30周年 ─ 挑戦を続けて
- 30周年おめでとうございます
光田ゆり - アート・センターという夢
佐藤知久 - 2011、大震災後のアート・センター
内藤正人 - 路上のお声がけから
粂川麻里生 - Online/Onsite ─「現場」を得たアート・センター
後藤文子 - アート・センターという創造的挑戦の「現場」
渡部葉子
INFORMATION
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- ARTLET 24 瀧口修造 1958 —— 旅する眼差し
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- ARTLET 26 Note~ノートする~
- ARTLET 27 油井正一&アスペクト・イン・ジャズ
- ARTLET 28 検索というポリティクス
- ARTLET 29 波(ウェイブ)
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- ARTLET 32 botanical garden ── 神と魔女が出合う園
- ARTLET 33 東京タワーとスカイツリー
- ARTLET 34 建築と記憶・歴史
- ARTLET 35 「テレビの時代」の終焉
- ARTLET 36 東北と芸術
- ARTLET 37 西脇順三郎
- ARTLET 38 3・11以降の芸術 3・11以降の学問
- ARTLET 39 展覧会という仕掛け
- ARTLET 40 アート・センター開設20年 ── 芸術の未来に向けて
- ARTLET 40別冊 アート・センター20年の歩み
- ARTLET 41 実験工房 ── アートの創造
- ARTLET 42 舞踏、その世界性
- ARTLET 43 ルパンとジャズ・スタディーズ
- ARTLET 44 ライブ×メディア― 演劇と映像の関係性をめぐって
- ARTLET 45 アートと企業活動の、現在
- ARTLET 46 スポーツ―拡張する身体
- ARTLET 47 アートと地域連携
- ARTLET 48 ユニバーシティ・ミュージアム
- ARTLET 49 北斎 HOKUSAI
- ARTLET 50 Butohの現在II 土方巽への問い
- ARTLET 51 慶應義塾大学アート・センター アーカイヴ・コレクション
- ARTLET 52 映画祭からうまれるもの
- ARTLET 53 スイングしながら、学問を。
- ARTLET 54 「歩み寄るアートと科学」への問い
- ARTLET 55 Hip Hop ストリートと学知
- ARTLET 56 有元利夫の素描─その「音楽」の源へ
- ARTLET 57 瀧口修造のアクチュアリティを現在に接続する
- ARTLET 58 アート・センター開設30周年──挑戦を続けて
- ARTLET 59 駒井哲郎 ─ 線が描き出す芸術家の軌跡
- ARTLET 60 アート・センター 2013–2023
- ARTLET 61 美術品が学び舎に住まうとき