堀進二《今宮新胸像》中等部野外彫刻洗浄保存処置
中等部に設置されている堀進二《今宮新胸像》は、2012年度に、洗浄保存措置を施した。2点の《ユニコーン像》は、2013年度に、修復保存処置を施した。本年度は、上記3点について、アート・センターを通じて専門家による状態観察と洗浄を行った。
保存修復作業記録
2016年5月10日 ブロンズスタジオ/黒川弘毅/作業者:黒川弘毅、篠崎未来、遠藤啓祐
作品
作者=堀進二
作品名=今宮新胸像
材質・技法=ブロンズ
制作年=1977年
【作業前の状態・表面の状態】
・表面の状態:ワックスの喪失部分が斑紋となり、撥水性の減退がみられた。
・鳥の排泄物:痕跡が見られた。
・人為的キズ・落書きの個所:なし。
・ピンホール(鬆)・穴・亀裂:顕著なものは認められない。
・内部からの噴出・析出物:なし。
・破損・欠失個所:なし。
・変形個所:なし。
・その他:台石目地からのカルシウムの析出がみられた。
・固定状態:良好。
【作業の基本方針】
保護剤を更新して撥水性を維持する。
【作業内容】
1.洗浄作業 非イオン系洗剤を用いて洗浄した。
2.保護剤塗布作業蜜蝋を全体に塗布し、輪郭にメリハリが出るように光沢を調整した。
使用材料 蜜蝋、リグロイン
【作業結果】
ワックスの喪失による斑紋が払拭され、良好な撥水性が復元した。
日付
2016年1月26日
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