Booklet 16 ワークショップのいま――近代性の組み替えにむけて
大月ヒロ子/佐藤允彦/安田雅弘/石川恒夫/遠山正道/岡崎香奈/西河正行/シェーマス・カレン/真壁宏幹
- 発行: 2008-02-29
B5変型、178ページ、290g
- 頒価: 700円(税込)
- 在庫無し
元来「作業場・工房」を意味する「ワークショップ」という言葉は、1980年代後半より芸術領域、療法関係、教育関係でも使われるようになり、その意味も多義化している。本号では、「ワークショップ」概念が領域横断的に使用されている点にあえて注目し、誰もが今模索している「生きるアート」の新しい諸相を、より鮮明に浮き彫りにする。
はじめに (前田富士男)
1. ワークショップの企画――新しい試みにむけて(大月ヒロ子)
Randooga Workshop(佐藤允彦)
《演劇的知》とワークショップ(安田雅弘)
2. ワークショップとは何か――「ともに」つくること・「自己を」創造すること(石川恒夫)
アートとワークショップの在る論考(遠山正道)
3. 音楽療法におけるワークショップ――「感性化」プロセスに焦点をあてて(岡崎香奈)
グループとしてのワークショップ――臨床心理学領域におけるワークショップの用例を通して(西河正行)
ワークショップ――共に座る(シェーマス・カレン)
4. 古典的近代の組み替えとしてのワークショップ――あるいは「教育の零度」(真壁宏幹)
5. ワークショップ主要研究資料(中島恵 編)
- Booklet 01 コラボレーション——芸術の可能性
- Booklet 02 サウンドスケープ——アート情報の世界をひらく
- Booklet 03 アート・マネジメント
- Booklet 04 脱芸術/脱資本主義——半プロダクション礼賛
- Booklet 05 ヨーゼフ・ボイス——ハイパーテクストとしての芸術
- Booklet 06 ジェネティック・アーカイヴ・エンジン——デジタルの森で踊る土方巽
- Booklet 07 アート・アーカイヴズ/ドキュメンテーション——アート資料の宇宙
- Booklet 08 黒沢清・誘惑するシネマ
- Booklet 09 ソフィ・カル——歩行と芸術
- Booklet 10 身体をキャプチャーする——表現主義舞踊の系譜
- Booklet 11 芸術のプロジェクト
- Booklet 12 芸術のロケーション
- Booklet 13 記憶としての建築空間——イサム・ノグチ/谷口吉郎/慶應義塾
- Booklet 14 To and From Shuzo Takiguchi
- Booklet 15 文化施設の近未来―アートにおける公共性をめぐって
- Booklet 16 ワークショップのいま――近代性の組み替えにむけて
- Booklet 17 福澤諭吉と近代美術
- Booklet 18 文化観光 『観光』のリマスタリング
- Booklet 19 視×触―視ること、触れること、感じること
- Booklet 20 ゴジラとアトム―原子力は「光の国」の夢を見たか
- Booklet 21 光源体としての西脇順三郎
- Booklet 22 コスモス――いま、芸術と環境の明日に向けて
- Booklet 23 アイドル♥ヒロインを探せ!
- Booklet 24 美術と批評
- Booklet 25 シェイクスピア―拡張する世界
- Booklet 26 mandala musica
- Booklet 27 芸術とアーカイヴ ― ジェネティック・エンジン
- Booklet 28 Royal Bodies 象徴と実在の間
- Booklet 29 モルフ/アンティ・モルフー「場」をめぐるイメージ論
- Booklet 30 没後40年 西脇順三郎──無限の過去、無限の未来
- Booklet 31 槇文彦の諸相──建築と人をつなぐ