Booklet 04 脱芸術/脱資本主義——半プロダクション礼賛
「脱芸術/脱資本主義」とは、「資本主義」や「芸術」という現実を認めつつも、その傍らであえて「中途半端」なものを生活の中に積極的に押し出そうという試み。2年弱にわたる研究会・ワークショップの成果報告書である。のべ10名の論文やコメントを収録する。
序(熊倉敬聡)
研究会・ワークショップの記録
1. 道具のなかの道具・武器のなかの武器——MONEY & MAN(足立典子)
2. 高度大衆消費社会と音楽批評——古典的美学と脱芸術のはざまで(池田幸弘)
3. アートと社会——ケース・スタディ:スタジオ食堂(沼田美樹)
スタジオ食堂と〈脱芸術/脱資本主義〉——沼田論文へのコメントとして(伊藤裕夫)
沼田美樹論文によせて(池田幸弘)
4. 脱資本主義的生活と「民衆の平和」(西村淳)
5. 脱資本主義的生活とは(石橋源士)
6. 来るべき〈幸福学〉へのノート——頑張らなくてもいい社会に向けて(熊倉敬聡)
編集後記(池田幸弘)
- Booklet 01 コラボレーション——芸術の可能性
- Booklet 02 サウンドスケープ——アート情報の世界をひらく
- Booklet 03 アート・マネジメント
- Booklet 04 脱芸術/脱資本主義——半プロダクション礼賛
- Booklet 05 ヨーゼフ・ボイス——ハイパーテクストとしての芸術
- Booklet 06 ジェネティック・アーカイヴ・エンジン——デジタルの森で踊る土方巽
- Booklet 07 アート・アーカイヴズ/ドキュメンテーション——アート資料の宇宙
- Booklet 08 黒沢清・誘惑するシネマ
- Booklet 09 ソフィ・カル——歩行と芸術
- Booklet 10 身体をキャプチャーする——表現主義舞踊の系譜
- Booklet 11 芸術のプロジェクト
- Booklet 12 芸術のロケーション
- Booklet 13 記憶としての建築空間——イサム・ノグチ/谷口吉郎/慶應義塾
- Booklet 14 To and From Shuzo Takiguchi
- Booklet 15 文化施設の近未来―アートにおける公共性をめぐって
- Booklet 16 ワークショップのいま――近代性の組み替えにむけて
- Booklet 17 福澤諭吉と近代美術
- Booklet 18 文化観光 『観光』のリマスタリング
- Booklet 19 視×触―視ること、触れること、感じること
- Booklet 20 ゴジラとアトム―原子力は「光の国」の夢を見たか
- Booklet 21 光源体としての西脇順三郎
- Booklet 22 コスモス――いま、芸術と環境の明日に向けて
- Booklet 23 アイドル♥ヒロインを探せ!
- Booklet 24 美術と批評
- Booklet 25 シェイクスピア―拡張する世界
- Booklet 26 mandala musica
- Booklet 27 芸術とアーカイヴ ― ジェネティック・エンジン
- Booklet 28 Royal Bodies 象徴と実在の間
- Booklet 29 モルフ/アンティ・モルフー「場」をめぐるイメージ論
- Booklet 30 没後40年 西脇順三郎──無限の過去、無限の未来
- Booklet 31 槇文彦の諸相──建築と人をつなぐ