ARTLET 57 瀧口修造のアクチュアリティを現在に接続する
「瀧口修造研究会」について瀧口修造のご遺族に遺品を寄贈いただいたことが機縁となり、アート・センターのアート・アーカイヴに「瀧口修造コレクション」が設置されたのは二〇〇一年四月のことだった。コレクションは戦後の瀧口の活動全般を反映する多様な資料からなり、書簡、手稿、画稿、ノート、スクラップブック、写 真、書籍、一過性印刷物、逐次刊行物、分類がむずかしい雑多な収集物など、その数は一万点を超え る。アート・センターでは、これらのアーカイヴ化を進めるとともに、研究アーカイヴとして、これまで資料展やシンポジウムの開催、論文集の刊行をおこなってきた。 「瀧口修造研究会」は研究活動をさらに活性化し、その継続的かつ創造的な核となることを目的として、二〇二一年六月に活動を開始した。瀧口の戦前戦後を通じた領域横断的なアクチュアリティを いかにして現在に接続するか──これが当面の研究会のテーマである。メンバーは義塾の内外から集まった研究者とクリエイターで構成され、テーマに 応じてゲストが参加することもある。月一回の例会の模様は研究会の機関誌『マージナリア・ジャーナ ル』に報告されている。アート・センターのウェブサ イトからご覧いただければ幸いである。以下に掲載するのは、メンバーひとりひとりが瀧口の代表的な著作を選んで自由なコメントをこころみたもの。研究会一同の「名刺代わり」の第一声である。 笠井裕之
FEATURE ARTICLES 瀧口修造のアクチュアリティを現在に接続する
- 「瀧口修造研究会」について
笠井裕之 - 瀧口修造著作解説
山腰亮介/原塁/松田健児/森山緑/笠井裕之/桑田光平/山本浩貴(いぬのせなか座)/アレクサンドル・タルバ/久保仁志
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- ARTLET 38 3・11以降の芸術 3・11以降の学問
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- ARTLET 50 Butohの現在II 土方巽への問い
- ARTLET 51 慶應義塾大学アート・センター アーカイヴ・コレクション
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- ARTLET 54 「歩み寄るアートと科学」への問い
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- ARTLET 57 瀧口修造のアクチュアリティを現在に接続する
- ARTLET 58 アート・センター開設30周年──挑戦を続けて
- ARTLET 59 駒井哲郎 ─ 線が描き出す芸術家の軌跡
- ARTLET 60 アート・センター 2013–2023
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