刊行物
アート・センターでは出版広報活動として、事業報告を中心とした『年報』、ニューズ・レターの『アートレット(ARTLET)』(年2回)、テーマ特集形式の紀要『ブックレット(Booklet)』を刊行しています。
ほかに、研究会の成果を小規模の冊子にまとめたり、展示やシンポジウムの折に図録や資料集も随時刊行しています。
最新刊
大正末年に3年間のイギリス留学から帰国した西脇順三郎について、村野四郎はいみじくも「西脇さんが泰西の新しい詩的思考の匂をぷんぷんさせて、日本におりたった時に、わが国の文芸復興ははじまった」と評している。昭和初年度の西脇順三郎のめざましい活躍は、単に詩や詩論にとどまることなく、ヨーロッパ文学の深い理解のもとに新しい思考のスタイルと感性の変革をもたらした。その感化は言語学や民俗学の領域にも及んでいる。それは恰も、『新論法』(Novum Organum)を著して、イギリスのルネッサンス期に新しい学問の土台を作った、あのベーコンの仕事に匹敵するのではないだろうか。 西脇アーカイヴ発足より一年を経て、今ここに新しい西脇像を多角的に結ぶ。
B5変型 146頁 750円(税込) 送料290円 2013.1.20発行