土方巽/アーカイヴ
これまで8年にわたって、土方巽の命日1月21日には、「土方巽を語ること」を実施し恒例としてきました。2019年はこの恒例のイベントではなく、新たに公開討議として<土方巽/アーカイヴ>を開催します。
2018年は慶應義塾大学アート・センターのアーカイヴ設置20周年でした。記念事業として、アーカイヴをめぐるシンポジウムを開催しました。もとより、シンポジウム開催でアーカイヴをめぐる問題が軽減したわけではありません。アーカイヴのためのアーカイヴ論は用意できますが、アーカイヴの現実には適わないからです。
近年、土方巽への問いかけが、新たな関連資料の発見や提供とともに続いています。土方巽アーカイヴが、アーカイヴという装置にfixed starのように位置しつつ、周辺にさまざまなplanetが現れ、時に接着してfixed starを膨張させるかのような状況です。
舞踏研究をより深化させるために、未知、未収集の資料への接近は不可避であり、アーカイヴの使命は、何といっても資料の収集と公開の連続にあります。とはいえ、その使命を語ることでは収まらず、そのプロセスにはさまざまな事象が生起し、関係が発生し、対応する活動が求められることも確かです。
今回の公開討議では、そのconstellation(見取り図)を紹介し、資料群を検証し、歴史の探索を試みるとともに、土方巽への問いかけに答える位置に立つことをめざし、あるべきアーカイヴの方向を再考します。
★ フライヤー(PDF 3.6 MB)
★ 当日配布物(PDF 1.2 MB, A3 二折り)【2019年2月6日追加】
日時
2019年1月21日(月)18:30〜21:00
場所
慶應義塾大学三田キャンパス東館5階会議室
対象
どなたでもご参加いただけます
日時
2019年1月21日(月)18:30〜21:00
場所
慶應義塾大学三田キャンパス東館5階会議室
対象
どなたでもご参加いただけます
費用
無料
お申し込み方法
事前申込み不要
登壇者/出演者
発言者:池宮中夫、木部与巴仁、吉増剛造ほか
お問い合わせ
慶應義塾大学アート・センター[森下]
TEL 03-5427-1621 / FAX 03-5427-1620
pj.ca.oiek.c-tra@sirom
主催・共催など
主催: 慶應義塾大学アート・センター、ポートフォリオBUTOH
企画:慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイヴ
協力:土方巽アスベスト館、20世紀舞踊研究会
土方巽アーカイヴをサーキュレートする資料体が次々と現れています。
- 高井富子コレクション
- 池宮信夫コレクション
- 石井満隆コレクション
- 辻村和子コレクション
- 副島輝人コレクション
- 吉本隆明コレクション(音声・映像記録)
それぞれのコレクションの資料がアート・センターの収蔵庫に格納されています。まだ全貌が見えない長尾一雄コレクションも想定して、本討議では、それぞれのコレクションの特徴や意義から、さらには今後コレクションをどう扱い、どう装置化すべきか、具体的な展望と処理についてまで考えることになります。