慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

都市の寺院を訪ねる:増上寺山内寺院の歴史と文化 都市のカルチュラル・ナラティヴ:地域文化資源インターンシップ

都市とともに歴史を重ね、現代に活動する寺院は、都市が蓄積する歴史的・文化的地層を見通す窓であり、過去から現在へと繋がる都市の物語の証言者でもあります。
本講座では、現代に受け継がれる建築や美術作品を通じて、寺院の歴史や文化を学ぶことによって、現代都市で展開する寺院の有り様を体験し、都市文化の物語を読み解くヒントを得ることを目指します。

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(1)芝増上寺大門通りと旧御成道の歴史探訪

講師:伊坂道子氏(建築家・伊坂デザイン工房共同代表)、常照院 野村恒道住職
増上寺周辺の建築・歴史案内、常照院本堂特別拝観とご住職の講話

(2)寺院が伝える都市文化の物語—妙定院の文化財

講師:伊坂道子氏、妙定院 小林正道住職・小林惇道副住職
建築・美術作品・寺院の活動をめぐるレクチャーと、妙定院本堂・浄土蔵(国の登録有形文化財)の特別拝観

日時

2018年9月27日(木) 「芝増上寺大門通りと旧御成道の歴史探訪」
2018年9月29日(土) 「妙定院の文化財」

場所

(1)増上寺大門集合
(2)妙定院

対象

どなたでもご参加いただけます/定員:(1)20名  (2)50名(申し込み多数の場合は抽選)

費用

無料

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター(本間・滝瀬)
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 
Tel: 03-5427-1621 Fax: 03-5427-1620

見学会 | 講演[都市のカルチュラル・ナラティヴ]

日時

2018年9月27日(木) 15:00–17:00 「芝増上寺大門通りと旧御成道の歴史探訪」
2018年9月29日(土) 15:00–17:15 「寺院が伝える都市文化の物語—妙定院の文化財」

場所

(1)増上寺大門〜常照院 本堂〜廣度院〜増上寺三解脱門(増上寺大門集合)
(2)妙定院(〒105-0011 東京都港区芝公園4-9-8)

対象

どなたでもご参加いただけます/定員:(1)20名  (2)50名(申し込み多数の場合は抽選)

費用

無料

お申し込み方法

9月10日(月)までに 申し込みフォーム またはファックスにてお申込みください。
ファックスの場合、抽選のご連絡のため、氏名・メールアドレスを明記の上お申し込みください。

[9/10]お申し込み受付は締め切りました!たくさんのお申し込み、ありがとうございました。

申し込みフォーム

  1. 芝増上寺大門通りと旧御成道の歴史探訪
  2. 寺院が伝える都市文化の物語 妙定院の文化財

※ 両方のイベントに参加をご希望のかたは、お手数ですが各申し込みフォームより個別にお申し込みください。

登壇者/出演者

(1)伊坂道子氏(建築家・伊坂デザイン工房共同代表)、常照院 野村恒道 住職
(2)伊坂道子氏、妙定院 小林正道住職・小林惇道副住職

タイムテーブル

芝増上寺大門通りと旧御成道の歴史探訪

 

大門通りと御成道にて、江戸期の増上寺の記憶をみつけるガイドツアーです。大門通りには、江戸期の増上寺山内寺院がすべて、現在に継承されています。江戸の香りを残す常照院では、国の登録有形文化財の本堂を特別に拝観します。それぞれに異なる形式をもつ増上寺の大門、三解脱門。江戸の文書にも表れている廣度院の練塀の構造。さらに、御成道の旧跡や増上寺大殿の建築様式について、日本建築や本領域の研究者である伊坂道子氏の解説で学びます。

参考文献 伊坂道子『芝増上寺境内地の歴史的景観―その建築と都市的空間』(岩田書院 2013年)

見学プログラム:増上寺大門〜常照院 本堂〜廣度院〜増上寺三解脱門

常照院本堂

常照院は、1598年の増上寺の芝移転以来の山内寺院であり、本尊に善光寺式の一光三尊阿弥陀如来を安置する。1762年、増上寺山内寺院の火災により、建物が焼失。再建の折、増上寺墓所に残された性高院(徳川家康四男・松平忠吉)霊牌所の部材を拝領し、念仏堂を建設し、これが現在の本堂内陣となる。内陣全体は、二間半四方の土蔵造りで、黒塗りの格子天井には梵字が描かれ、また、葵の紋や唐獅子の絵柄など徳川将軍家霊廟の意匠を色濃く残している。1923年の関東大震災を耐え、1945年の空襲にあっても本堂内陣だけは焼失を免れ、2001年、国の登録有形文化財となった。


寺院が伝える都市文化の物語—妙定院の文化財

  

レクチャー
小林正道「守ることと展くこと—妙定院の文化財」
伊坂道子「江戸の建築の扉をひらく」
特別拝観
妙定院本堂・浄土蔵(国の登録有形文化財)

妙定院は、1763年、芝増上寺の別院として、妙誉定月大僧正によって、徳川九代将軍家重公の菩提のために創建されました。学問研究の中心的な存在で、後さらに、浄土宗の准檀林の寺格を持った名刹として知られる一方、妙定院は、貴重な文化財の宝庫でもあります。
 文化人でもあった定月大僧正の書画、定月大僧正に帰依した家重公ゆかりの文物、また家重公の重臣や、大奥から寄進された什宝物を数多く所蔵するほか、創建期以来の江戸の記憶を伝える土蔵(国の登録有形文化財)を有しています。 土蔵造りの熊野堂は、熊野三社大権現を本尊とし、1796年に妙定院の鎮守として建立されました。1811年に建立された浄土蔵は、妙定院の収蔵品を守り続けてきました。戦災を免れたこの2棟の土蔵は、近代工法では再現できない技法と意匠を伝承するものと評価されています。
本レクチャーでは、妙定院における建築、美術などの文化財をめぐる取組について解説をいただき、通常は非公開の本堂と、国の登録有形文化財である浄土蔵を特別拝観します。

【予告】妙定院展「画僧月僊と円山応挙」
会場・主催:妙定院 2018年11月2日(金)~4日(日)10:00–16:00

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター(本間・滝瀬)
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 
Tel: 03-5427-1621 Fax: 03-5427-1620

主催・共催など

主催:慶應義塾大学アート・センター
共催:港区(平成30年度港区文化プログラム連携事業)