地域の文化と記憶を映像資料で読み解くラーニング・ワークショップ「コレクティヴ・メモリー3 技術編(全2回)」──「バックトゥザフューチャー2:未来を記録せよ」
私たちが行ってきた「コレクティヴ・メモリー」では、個人の持っている記憶を地域や集団の記憶として公共化することについて「写真」を切り口に学んできました。都市において文化やコミュニティの分断を防ぎ、蓄積されてきた文化の接続を図ることは、大きな課題です。新旧コミュニティのコミュニケーションの創出を目指し、2年間におよぶ活動を行ってきました。
「バックトゥザフューチャー2:未来を記録せよ」は古代から現代にいたる芸術作品を対象とした領域横断的な保存・継承研究をされている平諭一郎氏を招聘し、いかに作品を保存・継承していくのかについて考えます。古代の仏像彫刻や建築から現代におけるメディア芸術作品へいたるまで、各時代で全く異なる技術的な問題がある一方で共通する連続した問題があります。古代から培われてきた保存・継承の問題設定や方法を、現代と無関係だと切断するのではなく、現代と接続することによって、新たに見えてくる地平があります。
1994年に作られたCD-ROM作品『KATSUHIKO HIBINO INTERACTIVE EXHIBITION 日比野克彦インタラクティブ作品集』を現代の環境下でいかに体験することができるのかという問いを一つの窓口とし、その地平すなわち新たな保存・継承問題のアプローチの仕方について考えます。大量生産・大量廃棄、新たなメディア・テクノロジーの登場によるそれ以前のメディア・テクノロジーの陳腐化などが起こっている現代において「コミュニティとアーカイヴ」というテーマを一つの背景とし、我々が何を残し、何を受け継ぐのかという問いかけから、どのようなアーカイヴを作るべきかについて考える契機とします。
チラシ:ダウンロード
日時
2023年12月20日(水)18:00-20:00
場所
慶應義塾大学 三田キャンパス
対象
どなたでもご参加いただけます。定員20名(応募多数の場合は抽選)
予約方法は下記「お申し込み方法」をご覧ください。
費用
無料
お問い合わせ
慶應義塾大学アート・センター
「都市のカルチュラル・ナラティヴ」プロジェクト(担当:石本・木原)
Tel. 03-5427-1621
pj.ca.oiek.c-tra@yranuc
ワークショップ[都市のカルチュラル・ナラティヴ]
日時
2023年12月20日(水)18:00〜20:00
場所
慶應義塾大学三田キャンパス東館4階オープンラボ
対象
どなたでもご参加いただけます。定員20名(応募多数の場合は抽選)
予約方法は下記「お申し込み方法」をご覧ください。
費用
無料
お申し込み方法
下記のフォームよりお申し込みください。〆切:12月10日(日)
詳細はこちら
登壇者/出演者
講師:平諭一郎(東京藝術大学未来創造継承センター准教授)
コーディネーター
石本華江(慶應義塾大学アート・センター 所員)、久保仁志(慶應義塾大学アート・センター 所員)
講師プロフィール:
平諭一郎
東京藝術大学未来創造継承センター准教授
文化財および領域横断的な芸術の保存、継承研究。創造の過程や周辺、実践知といった芸術資源から新たな表現を生み出すクリエイティヴなアーカイヴを推進し、研究プロジェクトや展覧会の企画、論考、制作を行う。主な企画に「芸術の保存・修復―未来への遺産」展(2018年)、「再演―指示とその手順」展(2021年)。
タイムテーブル
「バックトゥザフューチャー2:未来を記録せよ」
講師:平諭一郎氏(東京藝術大学未来創造継承センター准教授)
司会進行:久保仁志(慶應義塾大学アート・センター)
日程:2023年12月20日(水)
タイムスケジュール
18:00 平氏による講義(30分程度)
19:00 ディスカッション
20:00 終了予定
お問い合わせ
慶應義塾大学アート・センター
「都市のカルチュラル・ナラティヴ」プロジェクト(担当:石本・木原)
Tel. 03-5427-1621
pj.ca.oiek.c-tra@yranuc
主催・共催など
主催:慶應義塾大学アート・センター
助成:令和5年度 文化庁 Innovate MUSEUM事業