なだれうつ!アヴァランチ
コンセプチュアル・アートの登場はアートの素材や領域を拡大したが、雑誌や新聞、カタログなど印刷物に対する新しいアプローチもその特徴である。本展示では、1970年から1976年にかけて13号発行された雑誌「アヴァランチ Avalanche」を取り上げ、このような印刷物とアートの関係について考察する。
特に雑誌においては、定期刊行物として広くディストリビュートされる点を逆手にとりながら、誌面に介入するような様々な試みが、1960年代半ばから展開した(例えばダン・グレアム「フィギュラティヴ Figurative」Harpar’s Bazaar, March 1968)。1970年になると雑誌1冊をそのまま誌上展覧会とするような企画(セス・シーゲラブ企画 Studio International, July/ August 1970)も登場する。そのような流れの中で、多くのアーティストが関わって雑誌全体をある意味で作品化するような雑誌「アヴァランチ Avalanche」がニューヨークを拠点に活動していたインディペンデント・キュレーターのウィロビー・シャープと編集者のリザ・ベアによって発行され、不定期に計13号が刊行された。
批評家によるテキストなどではなく、アーティストによるテキストやインタビューを掲載し、コンセプチュアルな傾向を強めていたアーティスト達の思考を伝達する媒体として機能させるとともに、印刷物であることを自覚的に機能させたレイアウト等においても特徴的なこの雑誌について検討することは、正にこの時期の美術作品の在り方について検討することへとつながると言ってよいだろう。
日時
2017年1月11日[水]〜2017年3月17日[金]
場所
慶應義塾大学アート・スペース
対象
どなたでもご観覧いただけます
日時
2017年1月11日[水]〜2017年3月17日[金](月曜〜金曜、11:00〜18:00)
場所
慶應義塾大学アート・スペース
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 慶應義塾大学三田キャンパス南別館1F
最寄駅:JR山手線・京浜東北線田町駅、地下鉄三田線三田駅、大江戸線赤羽橋
対象
どなたでもご観覧いただけます
費用
入場無料
お問い合わせ
慶應義塾大学アート・センター
03-5427-1621
pj.ca.oiek.tsda@ijnet-ca
主催・共催など
慶應義塾大学アート・センター