トークセッションIII アーティストとアーカイヴ:《陸と海》(1970)を巡って
アーティストにとって「アーカイヴ」はどのような存在でしょうか。
アーティストは、作品という完成形をもって問うことを使命とします。しかし、完成された作品の周辺的な資料を、どのように捉え、語るのでしょうか。またわれわれは、完成作とアーカイヴの資料をどのような関係性のもとに捉えるべきなのでしょうか。
1970年の東京ビエンナーレ展に河口龍夫が出品した《陸と海》は26点の写真で構成されていました。今回、完成作に含まれてないプリントの再発見を受けて、この《陸と海》をめぐり、アーカイヴについて、さらに「東京ビエンナーレ」という展覧会について、河口龍夫氏自身と語る機会をもちたいと思います。
作家との語り手に、河口の初期作品の発掘的な展示など果敢なアプローチをしている横田茂氏(横田茂ギャラリー)を迎え、東京ビエンナーレに関する展示(2015年度開催)を準備しているアート・センターの渡部葉子が進行役をつとめます。
[本イベントは、3連続セッションの第1回です。他セッションについてはこちらをご参照ください]
日時
2015年3月7日[土] 13:30〜15:30
場所
慶應義塾大学 三田キャンパス 東館6F G-sec Lab
対象
どなたでもご参加いただけます/事前申込不要
日時
2015年3月7日[土] 13:30〜15:30
場所
慶應義塾大学 三田キャンパス 東館6F G-sec Lab
108-8345 東京都港区三田2-15-45 JR田町駅・地下鉄三田駅より徒歩8分
対象
どなたでもご参加いただけます/事前申込不要
費用
無料
登壇者/出演者
河口龍夫(現代美術作家)×横田茂(横田茂ギャラリー)×渡部葉子(慶應義塾大学アート・センター)
河口 龍夫(かわぐち・たつお)
1940年、兵庫県神戸市生まれ。日本を代表する現代美術作家。1960年代から作品の発表を始め、「関係」をテーマに制作活動を行う。芸術表現をひとつのスタイルにすることや、視覚のみに依存することに抗する芸術表現を模索し、鉄・銅・鉛といった金属、光や熱などのエネルギー、さらには化石や植物の種子など様々な素材を用いながら、物質と物質、あるいは物質と人間との間の目に見えない「関係」を浮かび上がらせようという一貫した姿勢で制作を続ける。
1983年より筑波大学芸術学系で教鞭をとり、2004年には筑波大学芸術学系名誉教授となり、現在、金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科教授。2008年、第15回日本現代藝術振興賞を受賞。
お問い合わせ
慶應義塾大学アート・センター
tel. 03-5427-1621
pj.ca.oiek.tsda@ma-ca
主催・共催など
[主催]慶應義塾大学アート・センター
[助成]平成26年度文化庁大学を活用した文化芸術推進事業「アーツ・マネジメント教育の総合的・体系的確立とその方法論による人材養成事業
[協力]アート・アーカイヴ・プロジェクト 東京パブリッシングハウス 特定非営利活動法人 Japan Cultural Research Institute