慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

Art archive lecture

本講座は、慶應義塾大学学部、研究科の正規在籍者のみを対象としています。学外の方の履修・聴講はできません。

慶應義塾大学アート・センターは、1993年に開設された学内唯一の芸術に関わる研究所です。2011年からは慶應義塾大学アート・スペース(三田キャンパス南別館1F)の運営も担い、展示活動を活発化させています。アート・センターの活動は、学内に留まらず、国内外の諸機関・団体、また一般社会との関わりが大きいことを特徴とします。開設初期から研究的ワークショップ・公演・展示などを数多く企画・開催してきましたが、その歩みについては年報やカタログ、当ウェブサイトなどで公開しています。 現在、アート・センターの中核を担う活動のひとつがアーカイヴの構築と公開、それに関わる研究です。詳細はアーカイヴページを参照してください。

本講座は、アート・アーカイヴの在り方、そしてアート・アーカイヴを通した芸術研究と芸術活動の探究を背景に、多様化する現在の諸事象とその表現を観測・記録・保存・伝達・包含・表現するための方法論の構築を目指しています。具体的には、芸術をめぐる諸事象及びそれらを中心に組織される資料群を「アーカイヴ」という理論と実践を通して思考します。「アーカイヴとは何か、アーカイヴを成立させる条件とは何か、アーカイヴは何をなしうるのか、アーカイヴをいかに構築するのか」これら4つの問いを軸にこの思考は組織されます。本講義の主な課題は、具体的な芸術活動の実践的モデルを基点とし、これらの思考を通してアーカイヴ構築の基本的方法を身につけることであり、芸術について考えることです。芸術分野を研究の範疇とする学生に留まらず、広く多様な研究領域の学生の参加を期待しています。

2020年度春学期ガイダンス動画(2020年4月13日公開開始):https://youtu.be/-jukZ8P6b3E