慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

教育

*2024年度ガイダンス動画は以下のリンクから視聴できます。

アート・センターは93年の創設以来、美術や音楽、身体表現である舞踏、さらには文学などの諸芸術を通じて現れる数々の問題を領域横断的に追求すると同時に、現代社会における芸術活動やアーカイヴの研究が担うべき機能に関する実践的探究を行ってきました。これらの成果を活かす学びの場として、2007年度から独自の設置講座を開設しています。 なおそれら講座以外にも、アート・センターが協力する各種の講義が、主に三田キャンパスの学部と大学院にて開講されています。

※設置講座は、慶應義塾大学学部、研究科の正規在籍者のみを対象としています。学外の方の履修・聴講はできません。

 

アート・アーカイヴ特殊講義・特殊講義演習

慶應義塾大学アート・センターは、1993年に開設された学内唯一の芸術に関わる研究所です。2011年からは慶應義塾大学アート・スペース(三田キャンパス南別館1F)の運営も担い、展示活動を活発化させています。アート・センターの活動は、学内に留まらず、国内外の諸機関・団体、また一般社会との関わりが大きいことを特徴とします。開設初期から研究的ワークショップ・公演・展示などを数多く企画・開催してきましたが、その歩みについては年報やカタログ、当ウェブサイトなどで公開しています。 現在、アート・センターの中核を担う活動のひとつがアーカイヴの構築と公開、それに関わる研究です。詳細はアーカイヴページを参照してください。

本講座は、アート・アーカイヴの在り方、そしてアート・アーカイヴを通した芸術研究と芸術活動の探究を背景に、多様化する現在の諸事象とその表現を観測・記録・保存・伝達・包含・表現するための方法論の構築を目指しています。具体的には、芸術をめぐる諸事象及びそれらを中心に組織される資料群を「アーカイヴ」という理論と実践を通して思考します。「アーカイヴとは何か、アーカイヴを成立させる条件とは何か、アーカイヴは何をなしうるのか、アーカイヴをいかに構築するのか」これら4つの問いを軸にこの思考は組織されます。本講義の主な課題は、具体的な芸術活動の実践的モデルを基点とし、これらの思考を通してアーカイヴ構築の基本的方法を身につけることであり、芸術について考えることです。芸術分野を研究の範疇とする学生に留まらず、広く多様な研究領域の学生の参加を期待しています。

2024年度秋学期ガイダンス動画

 

エンターテインメント・コミュニケーションズ論

 この講座は、日本のエンターテインメントの「未来」と「世界への伝播」を考察しつつ、「人々を楽しませながら、人生を豊かにする“エンターテインメント”を作り出し、そのマーケットを拡大するためには如何にすべきか」というテーマに関する、さまざまな知見を学ぶものである。
 少子高齢化が進む国内では、エンターテインメント産業の成長も鈍化している。しかしながら世界に目を転じれば、例えば音楽市場は、コロナ禍をものともせず、規模が拡大している。現在、エンターテインメントに携わるさまざまな方々~クリエーター、プロデューサー、マネージャー、経営者ら~をゲストに招きながら、世界を視野に入れて展開していく。
 ゲストを交えてのレクチャーと並行して、受講生は下記の4つのグループの少なくともいずれか1つに所属し、それぞれに与えられた課題をグループ討議し、発表するアクティブ・ラーニングも実施する。
「①クリエーター/アーティスト」「②プロデューサー/マネジメント」「③アントレプレナー/ライツビジネス」「④ファンダム/リサーチ」
 アクティブ・ラーニングから生み出された作品やアイデアなどのうち、特に秀逸なものは、アート・センターに新設される「エンターテインメント・コミュニケーションズ・ラボ」(仮称)で、継続して指導等を行う予定である。
 授業名にある「エンターテインメント」とは、狭義の娯楽に留まらず「おもてなし」という意味も併せ持つ。また、「コミュニケーションズ」とは、「通信」という意味もある。文化と技術の最前線を見つめながら、どのように世界中の人々を楽しませ、伝えていくか。共に考えていく講座としたい。
 この講座は、(社)日本音楽事業者協会、(株)NexToneの寄附講座である。

2024年度ガイダンス動画

エンターテイメント・コミュニケーションズ論 特設サイトはこちら

 

オンライン・コース
FutureLearn

ソーシャルラーニングプラットフォーム「FutureLearn」は、学習者同士の学び合いを重視するオンライン教育プラットフォームです。慶應義塾大学ではこの「FutureLearn」を通じて、本学の研究の発信や、本学が所有する貴重書・芸術作品等を紹介するコースを展開しています。慶應義塾大学アート・センターでは、当センターの活動を下敷きにしてコースを開発しています。

コース登録・開講はすべて無料です。開講期間中、どなたでも受講できます。
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