Booklet 15 文化施設の近未来――アートにおける公共性をめぐって
近年、日本の文化政策は、指定管理者制度や市場化テストの導入により、これまでにない大きな構造改革の時期を迎えている。本号では、現在進行しつつある改革がどのような文化的意味をもつのか、法体系、経済活動の中でどのように位置づけられるのかを、現場レベルから歴史的理論的な観点にたって、幅広い角度から検証する。
B5変型 120頁 700円(税込)送料210円 2007.3.31発行
目次
- はじめに (前田富士男)
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- 近代美術における公共性と私性―バウハウスとダダを手がかりに (前田富士男)
- 文化施設の今後―公共理念の再定義へむけて (美山良夫)
- 美術館運営のゆくえ (河﨑晃一)
- わが国の文化環境とこれからのミュージアム (高橋信裕)
- 指定管理者制度と芸術振興 (植村栄治)
- 需要リスク移転のパラドックス―王立武具博物館の失敗例に学ぶ (太下義之)
- 「公」の物差し、「個」の物差し―ダニエル・ビュレンの問いかけ (渡部葉子)
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- 関係法規一覧
- 文化における公共性/主要研究資料