Booklet 01 コラボレーション——芸術の可能性
慶應義塾大学アート・センターの基本理念のひとつに、「コラボレーション」がある。ブックレット・シリーズの碧頭を飾る創刊号は、いかにもアート・センターらしい、収録論文や座談会同士が、異分野の協同関係を楽しんでいるような案配になった。
ロシア・アヴァンギャルドと東西のベケット上演に関する2論文に加えて、ダムタイプの主要メンバーを交えた鼎談と、朝吹、吉増という詩人2人の対談が配され、領域横断的な趣に富んだ談話と言説の交響楽が聴かれる。
B5変型 100頁 700円(税込) 送料290円 1997.1.20発行
目次
- コラボレーションの脱資本主義的可能性について
——ロシア・アヴァンギャルドを中心に(熊倉敬聡) - 21世紀コラボレーションに向けて
——ダムタイプ(古橋悌二/小山田徹/熊倉敬聡) - 詩をめぐるコラボレーション(対談=吉増剛造+朝吹亮二)
- 西洋戯曲と日本の伝統演劇俳優のコラボレーション
——ベケット上映における能・狂言役者の示唆するもの(楠原偕子)