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レクチャー・コンサート 19世紀の音楽受容:室内楽で聴くオーケストラ音楽

ハイドンやベートーヴェンの交響曲は今日、オーケストラで演奏されるのが一般的ですが、19世紀にはオリジナル編成だけでなく、作曲者自身や他者がつくった室内楽用ないしピアノ用の編曲譜の形でも盛んに演奏されていました。

当時の聴衆にとって、編曲版はオーケストラ音楽を日常的に享受する上で、欠くことのできないものだったといえるでしょう。ところが20 世紀以降、オリジナル至上主義の風潮のもと、こうした編曲版はオリジナル版に比べて価値が低いものと見なされ、演奏の現場や学問の分野では軽視される傾向にありました。

今回のレクチャー・コンサートは、19 世紀の音楽受容における編曲版の重要性を、あらためて問い直す試みであり、解説付きで実際の演奏を聴いていただくことで、19 世紀固有の音楽文化の一端を、体感していただきたいと思っています。

日時

2012年6月23日[土] 14:00 – 17:00[13:30 開場]

場所

慶應義塾大学 三田キャンパス 北館ホール 入場無料・事前申込み不要

〒108-8345 東京都港区三田2-15-45 [JR田町駅、地下鉄三田駅より徒歩約8分]

講演

平野 昭(慶應義塾大学 文学部 教授)

演奏

  • 長坂 沙織 ヴァイオリン
  • 和久井 映見 ヴァイオリン
  • 横島 礼理 ヴィオラ
  • 河相 美帆 ヴィオラ
  • 松本 亜優 チェロ
  • 吉崎 恭佳 フルート
  • 坂巻 貴彦 ピアノ

プログラム

ベートーヴェン《交響曲 第2 番 ニ長調》Op.36(ピアノ三重奏版、作曲者編曲)より第1 楽章

ハイドン《交響曲 第94 番「驚愕」》(ピアノ六重奏版、ザロモン編曲)より第2 楽章

ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ ハ短調「悲愴」》Op.13(弦楽五重奏版、ホフマイスター編曲)

モーツァルト《ピアノ協奏曲 第20 番 ニ短調》K. 466(ピアノ六重奏版、チェルニー編曲)

※ なお、演奏者の都合により、演奏曲目が変更になる場合がありますので、ご了承ください。

主催

慶應義塾大学アート・センター、慶應義塾大学遠山記念音楽研究基金

お問い合わせ

慶應義塾大学アート・センター

108-8345 東京都港区三田2-15-45

TEL. 03-5427-1621 FAX. 03-5427-1620

ac-orchestra@adst.keio.ac.jp

主催

慶應義塾大学アート・センター、慶應義塾大学遠山記念音楽研究基金