アーカイヴの現場
アート・アーカイヴ資料展V
「現場」とは何かが起こっている場所、あるいは起こった場所、または作業が進行している場所を指します。また、研究室や会議室など、ある意味で概念的な物事が進行する場に対して、現実的な物事が生成する場を対比的に示す言葉でもあります。
一方で、アーカイヴィングというプロセスが、資料を生成の場から引き離し、再編成する作業であるとすれば、アーカイヴにとっての「現場」とは何か、という問いは、単純な作業の場にとどまらない、別の側面を引き出します。
5回目を迎えるアート・アーカイヴ資料展では、アーカイヴの実践プロセスを伺わせる展示を通して、現場がもつ臨場感の一端を味わっていただくとともに、土方巽、瀧口修造、油井正一、ノグチ・ルームという、性質の異なる資料体のそれぞれに投げかけられた「現場」という問いによって、「アーカイヴの現場」そのものを考える機会となれば幸いです。
日時
2010年6月4日[金]- 13日[日](6日 休)12:00-18:00
会場
慶應義塾大学三田キャンパス 東館展示スペース 入場無料
(港区三田2-15-45 JR田町駅・都営地下鉄三田駅から徒歩8分)
主催
慶應義塾大学アート・センター
問い合わせ
慶應義塾大学アート・センター
TEL:03–5427–1621 FAX:03–5427–620