催しもの

　アート・センターは、港区と協働して2006年度より「アート・マネジメント講座」を開催しています。この度、同講座の展示系ワークショップの一環として、受講生による「東京タワー」をテーマにした展覧会を開催します。

　港区にある東京タワーは東京の代表的なランドマークです。ランドマークとして機能するということは、ただ地理的に存在するのではなく、その担った歴史やそこにまつわる記憶を伴って認識されていると言うことです。1958年に建設された東京タワーは、半世紀にわたって、東京紹介の写真に登場し続け、小説や映画の主題となり、様々な形で人々の心に息づいています――あなたにとっての東京タワーはどのような存在でしょうか。あなたは東京タワーについてどのようなイメージをもっているでしょうか。
　4年目を迎えるアート・マネジメント講座では、レクチャーだけでなく、地域の企業の協力による展覧会の開催など、これまで地域の連携を図る企画を行ってきました。さらに、前年度から開催回数を増やした展示系ワークショップでは、レクチャーや作品鑑賞に加え、港区内の建築や街並みなどを実際に見学・調査を行うフィールドワークや、港区ゆかりの人や事物にまつわる資料の調査、地域の人へのインタビューなどを行っています。その総仕上げとして「東京タワー」をテーマとした展示に取り組みます。
　東京タワーについて画像イメージと言葉をふくらませる制作的アプローチ、その歴史や現況、人々が抱くイメージなどに挑む調査的アプローチ、2つのグループによるそれぞれの「東京タワーについて」の展示を、東京タワーを間近に臨む展示スペースで開催します。港区に在住あるいは通勤・通学する受講生による東京タワーへの取り組みをぜひ、ご覧ください。