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レクチャー&ディスカッション「アーティストはアーキヴィスト!」

文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業

アーティストの制作は、単純に進行しない。まず構想をたて、習作へ、そして試行錯誤の道を歩みつつ、完成作へ──こうした制作観は、あながち間違いではないものの、さほど正鵠を射てもいない。とりわけ、実在する「物」を素材とする造形作家の場合、「物」との対話は、余儀ない変更や優れた紆余曲折、見事な中断を生みだす。本来、作品制作とは、「物」の収集や管理、その過程の記録や分析にほかならないのだ。とすれば、アーティスト=アーキヴィストとみなして、いっこうに差しつかえない。われわれの知る限り、優れたアーティストはすべて例外なく、立派なアーキヴィストである。わが国の現代美術界を代表する画家中西夏之にその機微を開示してもらい、美術・音楽の研究アーカイヴの現場に通暁する専門研究者の参加をえて、この問題を解明する。

日時

2006年12月2日(土) 13:30-16:30(開場13:00)

会場

慶應義塾大学三田キャンパス 東館8階ホール

参加無料・事前申し込み不要(定員110名)

プログラム

13:30~13:45 挨拶
前田富士男(慶應義塾大学文学部教授/アート・センター所長/DARC研究分担者・サブプロジェクト代表)
13:45~14:45 レクチャー・トーク
中西夏之(画家)
「ノートすること:作品≪Halation ― 背後の月 目前のひびき≫の制作とともに」
14:45~15:00 休憩
15:00~16:30 パネル・ディスカッション
後藤文子(宮城県美術館学芸員)
西川尚生(慶應義塾大学文学部助教授)
前田富士男

中西夏之プロフィール

1935年東京に生まれる。1958年東京藝術大学美術学部絵画科(油絵専攻)を卒業。1960年代には赤瀬川原平、高松次郎らとハイ・レッド・センターとして活動し、土方巽の舞踏公演の舞台美術を担当する。その後、精力的な絵画制作を継続し、近年、様々な美術館で個展を開催。1996年~2003年、東京藝術大学美術学部教授、2004年毎日芸術賞受賞。

主催

慶應義塾大学デジタルアーカイヴ・リサーチセンター

慶應義塾大学アート・センター