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『イタリア文化のいま——映画“Nirvana”研究会』

映画理論研究会

『イタリア文化のいま——映画“Nirvana”研究会』

『マトリックス』に先立ってイタリアの新鋭ガブリエーレ・サルヴァトーレスが放った、近未来都市を背景に、 現実的 現実と ヴァーチャルな 現実が入乱れて展開する超難解アクション SF 。

存在とは? 死とは? 現実と仮想世界の分れ目は何処に? 未来社会に幸福はあるか? 希望はあるか? ニルヴァーナの意味するものは?

イニャツィオ・ジョエ氏の解題を得て、この哲学的な、余りに哲学的な作品を、徹底的に分析してみよう。

2004年6月8日

於:三田キャンパス 第一校舎122番教室

講師:イニャツィオ・ジョエ(慶應義塾大学訪問講師)

主催:慶應義塾大学アート・センター/映画理論研究会

協力:イタリア文化会館

物語

ジミ ( クリストファー・ランバート ) はビデオゲームメーカー「お子様スター」社の有能なプログラマー。恋人を失って自暴自棄に陥りつつも新作ゲーム「ニルヴァーナ」を開発。しかしゲームのキャラクターであるソロが、侵入したウィルスにより自我に目覚め、死んでは生き返る繰返しを続けるしかない自分のヴァーチャルな存在にウンザリし、自分を 抹殺 ( デリート ) してくれと、ジミに依頼してくる・・・。 この願いを聞き入れるためには「お子様スター」社の情報中枢に侵入しなくてはならず、ジミはまずマラケシュに赴き、ジョイスティックという名の「ナビゲーター」そしてもう一人ナイマの協力を仰ぐ。さらに死んだ恋人リザがマイクロチップに残した記憶の断片に助けられて・・・。