「油井正一アーカイヴ」開設記念 いまモダンジャズ
日本におけるモダンジャズを語る上で欠かせない塾員の評論家である故油井正一氏は、驚くべき執念と情熱をもってジャズの研究や普及、啓蒙につとめた方です。氏が集めた夥しい資料や記録は、それ自体が日本の活きたジャズ史を形成すると申しても過言ではありません。
このたび、油井氏のご遺族のご厚意により、慶應義塾大学アート・センターに新しく「油井正一アーカイヴ」が開設される運びとなりました。これを機に、少しでも多くの方にモダンジャズの魅力を再認識していただき、また一生をジャズに捧げた偉大な評論家について語り合う場を設けるべく、記念行事を企画いたしました。どなたでもふるってご参加ください。
2003年4月26日
於:三田キャンパス 北館ホール
出演
- 佐藤允彦(piano)
- 山口真文(sax)
- 横山 裕(bass)
主催:慶應義塾大学アート・センター
油井正一プロフィール
1918年横浜生まれ。1941年慶應義塾大学法学部卒。1936年頃よりジャズに興味を持ち、レコード収集と研究をはじめる。ジャズ評論界の草分けにして第一人者。わかりやすい評論には定評があり人気を博した。著書に「生きているジャズ史」「ジャズの歴史物語」など。1996年勲四等瑞宝章受章。1998年死去。享年79歳。亡くなるまで音楽三田会会長をつとめた。