ドクメンタ11にみる国際展キュレーションの意義と目的
講演会
ドイツのカッセルにおいて5年ごとに開かれるドクメンタ展は、現代美術のオリンピックと評される大規模な国際展です。同展は、毎回、その時代の最も先鋭的な傾向に焦点をあて世界のアートシーンに多大な影響を及ぼしてきました。今年のDocumentaXIの最大の特徴は、ナイジェリア出身のオクウィ・エンヴェゾーをアーティスティック・ディーレクターにむかえ、彼と6人のキュレーター・グループが公開討論を通して内容を決定してきたことです。そこでは、植民地支配後のグローバリゼーションの歪みや矛盾、都市の問題などがテーマとして取り上げられました。
今回の講演会では、同展キュレーターのひとりウーテ・メタ・バウアー氏をお招きし、日本人出品作家、宮本隆司氏も交え、ドクメンタ展を中心に、幅広く美術の現状についてお話をうかがいます。
2002年10月12日
於:三田キャンパス 北館4階会議室
講師
- ウーテ・メタ・バウアー(ウィーン造形アカデミー教授/ドクメンタ11キュレーター)
- 宮本隆司(写真家)
司会:近藤幸夫(慶應義塾大学理工学部助教授/アート・センター所員)
主催
- 慶應義塾大学アート・センター
- 東京ドイツ文化センター
関連イヴェント
シンポジウム 「活動の場としての ドクメンタ11」
2002年10月11日
於:東京ドイツ文化センター/ドイツ文化会館ホール
パネルディスカッション: ウーテ・メタ・バウアー、南條史生ほか
主催
- 東京ドイツ文化センター
- 慶應義塾大学アート・センター