アート・アーカイヴ特殊講義:シラバス
アート・アーカイヴ特殊講義(春学期)/アート・アーカイヴ特殊講義演習(秋学期)
名誉教授 | 前田富士男 |
アート・センター 教授有期 | 渡部葉子 |
講師/アート・センター訪問所員 | 上崎千 |
授業科目の内容
前期は、講義・講読・討論を行う。 芸術の諸領域における様々な事象を「アーカイヴ」の水準において扱う本講座の射程には、「アーカイヴ」という知の在り方それ自体への方法論的な関心が含まれている。
アーカイヴとは何か。いかにしてアーカイヴは可能となるのか。本講座が標榜する「アート・アーカイヴ」は、資料体(corpus)として実現される知のカルトグラフィを芸術学の範疇において捉え、アーカイヴについて思考すること(さらに、アーキヴィストとして思考すること)と、「芸術作品とは何か」という根源的な問いとの接続を図るものである。
本講座では、考察すべき諸対象の枠組みを「アーカイヴと準拠枠(あるいは視座 frame of reference)」とし、その中で連鎖的な問題設定(テーマ設定)を行っている。
各テーマ間の連鎖的なオーダーは、講義の順序=進行(sequence)において不断に分岐する諸系列の束であり、このオーダー自体もそのつど検証されるべきモティーフとなる。
テキスト
適宜指示する。
参考書
授業の計画
問題設定(前期)
- 分類について(導入)
- タブロー(表)について
- 断片について
- 反復について
- プロセスについて
- 時間について
- 場所(Site/Nonsite)について
- 収集(蒐集)について
- 因果関係について
- 歴史的唯物論
- コラージュとモンタージュ
- 証人について
- アーカイヴの政治学
履修者へのコメント
履修希望者は、ガイダンスおよび初回の授業には必ず出席すること。アート・アーカイヴ特殊講義演習(秋学期)とあわせて履修するのが望ましい。
成績評価方法
レポートによる評価ならびに平常点