トップページ > アーカイヴ > 油井正一 アーカイヴ
ある世代以上の日本人で、多少ともジャズに関心のある者であれば、誰でも油井正一の名前は知っています。1930年代より1998年に没するまで、ジャズ評論界の草分けにして第一人者としてつねに最前線での活躍を続けました。著書に『生きているジャズ史』、『ジャズの歴史物語』など。1996年には勲四等瑞宝章を受章しています。
油井正一の軽妙洒脱な語り口や文章はそれ自体が「スウィング」と形容され、また彼が驚くべき執念と情熱をもって取り組んだジャズの研究や普及、啓蒙活動に、どれほどの日本人が裨益したかは想像を超えます。
慶應義塾大学アート・センターでは、慶應義塾大学法学部の卒業生でもある油井正一のジャズ関連資料を2003年にご遺族からお預かりし、資料の調査・整理とアーカイヴ構築を進めてきました。それから8年、基礎的な資料整備が終了したことをうけて、2011年1月31日、研究者・愛好家を対象に資料の閲覧受付を開始します。油井正一がその生涯に集めた夥しい資料や記録は、それ自体が日本の活きたジャズ史を形成すると言っても大袈裟ではないほどに充実したものです。資料は総数約10,000点におよび、書籍(図書、雑誌、印刷物)、文字資料(ファイル、原稿、メモ、ノートなど)、音声資料(CD、レコード、カセットテープなど)、映像資料(ビデオなど)を含みます。
油井正一アーカイヴは、週1日開室、事前予約・利用者登録制です。資料に含まれる個人情報の問題や資料の保存状態などの事情により、閲覧を制限せざるをえない場合があることを、予めご了承下さい。アーカイヴの利用方法については、ご利用案内をご覧下さい。。