研究成果
1998年度
- 前田富士男「『土方巽アーカイヴ』の開設」、『慶應義塾大学アート・センター /ARTLET』10, 1998.8。
- 石井達朗「『土方巽アーカイヴ』開設記念《四季のための二十七晩》をめぐって」、『ARTLET』11,1999.3。
1999年度
- 前田富士男「新しいアーカイヴにむけて」、『慶應義塾大学アート・センター /ARTLET』12, 1999.10。
- 森下隆「資料館とアーカイヴと」、『慶應義塾大学アート・センター / ARTLET』12, 1999.10。
- 柳井康弘、内田まほろ、有澤達也「アーカイヴの新たな方法論としての“ジェネティック・アーカイヴ・エンジン”」、『第2回アート・ドキュメンテーション研究フォーラム:美術情報の明日を考える報告書』、2000、pp. 83–91。(「第2回アート・ドキュメンテーション研究フォーラム:美術情報の明日を考える」(1999年11月12日、国立西洋美術館、主催:アート・ドキュメンテーション研究会)の第3セッション「アート・アーカイヴとフィールドワーク」において、柳井康弘、内田まほろ、有澤達也が「アーカイヴの新たな方法論としての“ジェネティック・アーカイヴ・エンジン”」と題して研究発表。)
2000年度
- 森下隆「土方巽の舞踏創造の方法をめぐって:舞踏の本質と作舞におけるシュルレアリスムの思想と方法」、『ジェネティック・アーカイヴ・エンジン:デジタルの森で踊る土方巽(慶應義塾大学アート・センター / Booklet 06)』、pp. 48–77。
- 森下隆「土方巽の舞踏と<バラ色ダンス>」、『バラ色ダンスのイコノロジー:土方巽を再構築する』、pp. 6–8。
- 柳井康弘「作品解説」、『バラ色ダンスのイコノロジー:土方巽を再構築する』、pp. 25–31。
- 平成12年度科学研究費補助金(COE形成基礎研究費)研究報告書『バラ色ダンスのイコノロジー:土方巽を再構築する』を編集・発行。
- 2000年12月上演作品とエフェメラ資料(ポスター、チラシ、チケットなど)のデータを収録した『土方巽舞踏資料集 第1歩』を編集・発行。
- 柳井康弘「土方巽アーカイヴ“ジェネティック・アーカイヴ・エンジン”におけるドキュメンテーションについて」、『ジェネティック・アーカイヴ・エンジン:デジタルの森で踊る土方巽(慶應義塾大学アート・センター / Booklet 06)』、pp. 12–26。
- 内田まほろ「土方巽デジタル・アーカイヴのデザイン理論」、『ジェネティック・アーカイヴ・エンジン:デジタルの森で踊る土方巽(慶應義塾大学アート・センター / Booklet 06)』、pp. 27–37。
- 鷲見洋一「ジェネティック・アーカイヴ・エンジンの中の土方巽」、『バラ色ダンスのイコノロジー:土方巽を再構築する』、pp. 4-5。
- 前田富士男「芸術的制作行為の再構築:“土方巽アーカイヴ”と研究アーカイヴ・システム」、『バラ色ダンスのイコノロジー:土方巽を再構築する』、pp. 34–45。
2001年度
小林嵯峨、中嶋夏、笠井叡の諸氏に協力いただき、それぞれ数回にわたって生前の土方巽および舞踏に関するインタビュー取材を実施。都内(阿佐ヶ谷、中野、高輪)および秋田におけるロケーション取材を実施。
- 村井丈美「中谷忠雄コレクション」、『慶應義塾大学アート・センター / ARTLET』17, 2002.3。
2002年度
- 村井丈美、「物質の起源へ:土方巽《舞踏譜》読解のひとつの試み」、『慶應義塾大学アート・センター年報』9、pp. 13–17。
- ORC成果報告会(2003年1月6日)においてプレゼンテーション「土方巽アーカイヴについて」(村井)、「舞踏譜研究」(森下)。
2003年度
- DRM研究集会(2003年10月27日、東館6階)において村井丈美「土方巽アーカイヴについて」と題するプレゼンテーション。
- 「肉体のシュルレアリスム 舞踏家土方巽抄」展(2003年10月、川崎市岡本太郎美術館)への協力。慶應義塾大学出版会との協力で図録『土方巽の舞踏——肉体のシュルレアリスム 身体のオントロジー』(CD-ROM付)を発行。
- 村井丈美「肉体はいつ叛乱したか——「病気」を通して見る、土方巽 暗黒舞踏の軌跡」、『芸術のロケーション(慶應義塾大学アート・センター / Booklet 12)』、pp. 93–100。
- 森下隆「舞踏の形式について 序」、(森下)、『芸術のロケーション(慶應義塾大学アート・センター / Booklet 12)』、pp. 101–115。
- 森下隆「追悼 元藤燁子さん:アスベスト館とともにあった」『慶應義塾大学アート・センター / ARTLET』21, 2003.3。
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川崎市岡本太郎美術館での「土方巽展」(2003年開催)への出品のための企画(その一部)が、「動きのアーカイヴ」として映像化された。
すでにデジタル化されている「舞踏譜」資料を利用し、さらに舞踏家(小林嵯峨氏、和栗由紀夫氏)による舞踏譜解説と実演を撮影して、デジタル編集によって制作した。当映像は、「舞踏譜」原資料の展示とともに、展覧会会場で会期中、モニター上映され好評を得た。
それから、これはアート・センターの制作ではないが、アーカイヴでデジタル化された舞台写真資料と、森下隆訪問所員撮影の動画(8ミリによる舞台記録映像)を用い、さらに土方巽の舞台記録映像として最も貴重な「疱瘡譚」のデジタル映像から音声のみを借用して、実験的に映像を作成した(「四季のための二十七晩抄」7分)。この企画は、展覧会図録の市販本の付録CD-ROMのための映像構成(実際に使用したのはその一部)の経験をふまえて、デジタルによる制作・編集ならば、ノン・プロでも映像作品を制作できる(経費と技術において)ことが実証されたことによる。
2005年度
- 森下隆「舞踏の形式について 1.舞踏譜の舞踏」、『慶應義塾大学アート・センター年報』12、pp. 6–13。
- 前田富士男「新しい知のデザインとアーカイヴ」、『Cultivate』24巻、文化環境研究所、2005年2月、24-25頁。