土方巽アーカイヴ

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土方巽について

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アスベスト館年表

1928土方巽が秋田で、元藤燁子が東京で生まれる。
1952元藤燁子により津田・元藤近代舞踊研究所(津田信敏近代舞踊学校)が目黒区下目黒(現・中町)に設立される(のちのアスベスト館)。
1959土方巽、津田信敏近代舞踊学校(津田舞踊塾)を訪れ、元藤燁子と出会う。7月、三島由紀夫がアスベスト館を訪問。土方巽らの稽古を見学し、「芸術新潮」に訪問記を掲載。
1960 7月土方巽の初リサイタル、《土方巽DANCE EXPERIENCEの会》(第一生命ホール)。10月、《元藤燁子DANCE RECITAL》(草月会館ホール)、土方巽が「EMILYの薔薇」を演出。
1961細江英公による三島由紀夫の写真集『薔薇刑』の撮影がアスベスト館で行われる。
1962 6月《レダの会発足第1回公演》(アスベスト・ホール)、土方巽作・演出。主演・元藤燁子、台本・矢川澄子、美術・野中ユリ。音楽・刀根康尚、小杉武久。アスベスト館での初めての舞踊公演。10月、ジョン・ケージとデヴィッド・チュードアがアスベスト館に来館、歓迎のイベントを催す。この年「アスベスト館」の名称とともに、同スタジオが土方巽の稽古場となる。
1963 11月〈あんま——愛慾を支える劇場の話〉(草月会館ホール)公演。土方巽作・演出・振付・出演。共演・大野一雄、大野慶人ほか。美術・風倉匠、赤瀬川原平。音楽・小杉武久。
1965 11月〈バラ色ダンス——A LA MAISON DE M. CIVECAWA(澁澤さんの家の方へ)〉(千日谷会堂)、土方巽演出・振付・出演。共演・大野一雄ほか。美術・中西夏之、加納光於、赤瀬川原平。ポスター・横尾忠則。音楽・小杉武久、刀根康尚。この年、麿赤児、つづいて唐十郎と李礼仙がアスベスト館に。
1968 8月《芦川羊子第1回リサイタル》(草月会館ホール)、土方巽演出・振付。美術、ポスター・中村宏。10月、〈土方巽と日本人—肉体の叛乱〉(日本青年館)、土方巽演出・振付・出演。美術・中西夏之。衣裳、小道具・土井典。ポスター・横尾忠則。
1972 10月〈四季のための二十七晩〉(アートシアター新宿文化)、土方巽作・演出・振付・出演。音楽・木田林松栄、佐藤康和。
1973 9月〈静かな家前篇・後篇〉(西武劇場)、土方巽作・演出・振付・出演。美術・中西夏之、中村宏。ポスター・田中一光。音楽・佐藤康和。
1974 10月シアター・アスベスト館落成記念・白桃房舞踏公演〈暗黒舞踏ゑびす屋お蝶〉、土方巽作・演出・振付。出演・芦川羊子ほか。
1976 12月アスベスト館封印記念公演〈鯨線上の奥方〉、土方巽作・演出・振付。この公演でアスベスト館を封印し連続公演を停止する。
1985 5月アスベスト館開封記念公演〈親しみへの奥の手〉、土方巽作・演出・振付。
1986 1月21日土方巽死去。
1987 1月アスベスト館に「土方巽記念資料館」を設立、元藤燁子が館長に就く。
1989 10月「土方巽とその周辺展——舞踏と美術の表現世界を探る」(横浜市民ギャラリー)を開催。
1990 8月元藤燁子が『土方巽とともに』刊行(筑摩書房)。9月、アスベスト館が改築され、開館記念イベントとして〈アイコンとしての身体〉を開催。
1994元藤燁子が〈アバカノヴィッチへの手紙〉を構成、演出、振付。
1997 12月「美術と舞踏の土方巽展」(池田二十世紀美術館)開催。
1998 4月土方巽記念アスベスト館が資料を寄託して、慶應義塾大学アート・センターに「土方巽アーカイヴ」設立される。
2000元藤燁子が<FUGUE(フーガ・死者への七つの語らい)>を構成・振付・出演。以後、毎年新作をアスベスト館で発表。
2003 6月アスベスト館廃館。10月、「肉体のシュルレアリスム 舞踏家土方巽抄」展(川崎市岡本太郎美術館)開催。10月19日 元藤燁子死去。