基本理念
1. 人間形成
文化的・芸術的感性の醸成と、成熟した社会にふさわしい価値観の創出、そして、ゆとりある人格の形成をめざします。
2. トランス・アート
現代芸術は個別のジャンルに閉じこもることなく、さまざまな領域にまたがる協同活動を展開しています。芸術活動の伝統を視野におきつつ、トランス(横断的)・アートにみられる交流や「場」の革新性を究明し、未来にむけた芸術理念の構築を試みます。
3. 芸術関連情報
現代の文化環境では、情報の多様化がときとして感性を無表情にしがちです。関連領域も視野におさめつつ、内実の豊かな芸術情報の収集と提供、受信と発信を試みます。また、文化に関する情報が本来もつべき役割と意義を検討し、公共財やアーカイヴなどについて新しい提案を行います。
4. アート・マネジメント
芸術活動を社会で共有したいとする要請がますますたかまりつつある現在、その実践のための多様な方法と知識を学術的に開発しなければなりません。たんなるビジネスの手法やノウハウではなく、現代社会における芸術の意義そのものを問い直すフィロソフィーの確立につとめます。
5. オープン・フォーラム
現代における知識や経験の獲得は、情報メディア空間を舞台とする「対話」や、身体空間の共有にもとづく「ワークショップ」など新しい「場」を抜きにしては考えられません。学内外、国内国外は言うまでもなく、多くの関連諸機関や団体、個人と交流し、協同プロジェクトなどの開かれたフォーラムを通じて研究・教育・実践活動を推進してゆきます。