慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center

Booklet 20

 
加藤典洋/萩原能久/巽孝之/吉村和真/氷川竜介/粂川麻里生
  • Published: 2012-03-31
  • B5変型 123ページ、225g

  • Price: 700円(税込)

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3月11日の大震災とそれに続く原発事故以来、さまざまな角度から既存の体系(システム)にたいする懐疑の念が寄せられた。原子力をささえる狭義の自然科学的な知の体系、自然を開発しようとする知の体系、消費・成長一辺倒にたいする懐疑など、自然科学、人文社会科学を問わず、既存の体系や考えかたが再検討を迫られている。ゴジラやアトム、あるいはウルトラマン等のように高度成長の過程で生み出されたストーリーがそれ自体深刻な問題提起も含んでいたことを重視し、SF映画やアニメの表現を通して大震災や原発の問題を考えたい。


はじめに (池田幸弘)

1. ゴジラとアトム―― 一対性のゆくえ (加藤典洋)

2. ゴジラ―― 日本的な、あまりに日本的な (萩原能久)
    ゴジラ状無意識 (巽孝之)

3. 「鉄腕アトム」に込められた手塚治虫の思想―― 〈宇宙人〉を迎えるために (吉村和真)
    宮崎アニメに宿る いのちの力 (氷川竜介)

4. 亡霊の生命―― ゴジラ、モスラ、ウルトラマン (粂川麻里生)

5. 主要研究資料 (海老原豊・宮本道人)

6. 英文要旨


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