【開催中止】瀧口修造と制作の現場
新型コロナウイルスの影響を踏まえ、開催中止となりました。
瀧口修造(1903-1979)は詩人、美術批評家であると同時に、50年代にはタケミヤ画廊に拠って若い芸術家を支援するオーガナイザーとして活動し、60年代には通称「手づくり本(handmade brochure)」を中心に造形的な実験を開始、さらに国内外の芸術家との交流を通じて個の想像力を超える活動を試みた。こうした領域を横断するすべての実践の核となったのは小さな書斎であった。慶應義塾大学アート・センターでは、今はなきこの「影どもの住む部屋」に焦点を絞った資料展を2度にわたって開催している。*その成果を引き継ぎ、瀧口がひとりの制作者でありつづけた手仕事の「現場」を見つめなおすこと、それが本シンポジウムの目的である。 登壇者は、瀧口の書斎に実際に赴き、共同制作も行なった彫刻家の岡崎和郎氏、自著をはじめとしたブック・デザインも手がける詩人のカニエ・ナハ氏、主に美術系のエディトリアル・デザインの分野で活躍するデザイナーの川村格夫氏、司会は仏文学者で瀧口の研究者でもある笠井裕之氏。岡崎氏は瀧口の生前の記憶がある世代であり、カニエ、川村両氏は瀧口の没後、本や作品などの記録を通して瀧口を知る世代、そして笠井氏はその中間に位置する世代となる。各氏みずからの実践への視線、そして瀧口の実践への視線の交わるところに瀧口の「制作の現場」の像を立ち上げたい。
*慶應義塾大学アート・センター・アーカイヴでは、2001年より瀧口修造コレクションを所管している。2018年および2020年に瀧口修造の「影どもの住む部屋」(瀧口修造「白紙の周辺」『余白に書く』みすず書房、1966年)という概念を主題に据えた展示を行った。
DMはこちら
Date
2020年3月7日 (土) 14:00–15:30
Venue
慶應義塾大学三田キャンパス 東館 6F G-Lab
Audience
どなたでもご参加いただけます(予約不要)
Cost
入場無料(予約不要)
Enquiries and bookings
Keio University Art Center
+81-3-5427-1621
pj.ca.oiek.tsda@ijnet-ca
Date
2020年3月7日 (土) 14:00–15:30
Venue
Keio University Art Space
2-15-45, Mita, Minato-ku, Tokyo, 108-8345
Tel. 03-5427-1621 Fax. 03-5427-1620
JR: Tamachi station on Yamanote - and KeihinTohoku Line
Subway: Mita station on Mita Line, Akabanebashi station on Oedo Line
Audience
どなたでもご参加いただけます(予約不要)
Cost
入場無料(予約不要)
Lecturer/Performer
岡崎和郎(彫刻家)
笠井裕之 (慶應義塾大学 / 司会)
カニエ・ナハ (詩人)
川村格夫 (デザイナー)
Enquiries and bookings
Keio University Art Center
+81-3-5427-1621
pj.ca.oiek.tsda@ijnet-ca
Organiser(s)
Organiser: Keio University Art Center
What's on
- SHOW-CASE PROJECT Extra-1 Motohiro Tomii: The Presence of Objects and Matters
- Introduction to Art Archive XXVII: Correspondence-Poetry or Letters and Affects—Shuzo Takiguchi and Shusaku Arakawa/Madeline Gins
- Correspondences and Hyōryūshi [Drifting-poetry]
- ラーニング・ワークショップ「放送博物館」で考えるーアナログ技術のこれまで・これから
- Ambarvalia XIV Junzaburo and the Fukuiku: A Fresh Look at Modernism and Its Impact
- The 39th Anniversary of Hijikata Tatsumi’s Death: Talking together about Hijikata Tatsumi