3・11以降の芸術 3・11以降の学問
震災から一年を経て、復興にむけた様々な動きが進行しています。文化財に関しても文化財レスキュー事業を中心に活動が展開していますが、生活再建もままならない中、文化への支援や復興の計画は困難な状況が続いています。このような点については、具体的な事例報告や関連の催事がこの3月にも幾つか開催され、現状報告・ディスカッションがなされました。 しかし、昨年の3月11日の震災は、日本において文化的なパラダイムの変換までをも迫る大きな出来事でした。この震災そしてその後に引き続いた原子力発電所事故を経験した我々は、それ以前とは違った形で、この世界を見つめ、文化や生活について考えることを求められています。
この度のシンポジウムでは、具体的な支援や復興の事例報告、現状の共有ということではなく、むしろ、現在、我々の置かれている現状認識を先鋭化し、その中で生活・文化、芸術の問題を改めて問い直し、この未曾有の震災という契機をどのように着地させ、未来へと拓いていくのかを議論し、考えていこうというものです。 学問、芸術、あるいは大学という学問の場が、この現況を踏まえた新たな一歩に、いかに寄与できるのか。明日の社会を担う人材を育む使命をもつ大学であればこそ、このような問題を問いかけ、検討していきたいと考えています。
Date
2012年7月14日〔土〕13:30〜17:00
Venue
三田キャンパス 北館ホール
Audience
Cost
無料
Enquiries and bookings
慶應義塾大学アート・センター
108-8345 東京都港区三田2-15-45
TEL. 03-5427-1621 FAX. 03-5427-1620
pj.ca.oiek.tsda@113-ca
Date
2012年7月14日〔土〕13:30〜17:00
Venue
三田キャンパス 北館ホール
Audience
Cost
無料
Booking
事前申し込み不要
Lecturer/Performer
パネリスト:近藤誠一(文化庁長官)|赤坂憲雄(学習院大学教授・福島県立博物館長)|湯浅譲二(作曲家)
モデレーター:鈴木隆敏(慶應義塾大学大学院アート・マネジメント分野講師)
近藤 誠一(文化庁長官)
文化庁長官。1946年生まれ、神奈川県出身。東京大学教養学部教養学科卒、東京大学大学院法学政治学研究科中退。1972年外務省入省。外務省経済局総務参事官、UNESCO日本政府代表部特命全権大使、駐デンマーク特命全権大使を経て、2010年7月より文化庁長官。『文化外交の最前線にて』かまくら春秋社(2008年)、『歪められる日本イメージ』サイマル出版会(1997年)他、著書・執筆多数。
赤坂 憲雄(学習院大学教授・福島県立博物館長)
学習院大学教授・福島県立博物館長。1953年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。東北芸術工科大学教授、同大東北文化研究センター所長などを経て、現在、福島県立博物館長。学習院大学教授。民俗学、日本思想史を研究。著書に『東北学/忘れられた東北』『岡本太郎という思想』(講談社)などがある。
湯浅 譲二(作曲家)
作曲家。1929年、福島県郡山市生まれ。独学で作曲をはじめる。慶應義塾大学医学部在学中より音楽活動に興味を覚え、1952年、芸術家グループ「実験工房」に参加。以来、オーケストラ、合唱、劇場用音楽、インター・メディア、電子音楽など、幅広い作曲分野で活躍している。ベルリン映画祭審査特別賞、京都音楽賞大賞、紫綬褒章、日本芸術院賞ほか数多くの賞を受賞。1981年~94年、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)教授。現在、UCSD名誉教授、日本大学芸術学部大学院客員教授。
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慶應義塾大学アート・センター
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TEL. 03-5427-1621 FAX. 03-5427-1620
pj.ca.oiek.tsda@113-ca
Organiser(s)
主催:慶應義塾大学 文学部|慶應義塾大学アート・センター
What's on
- SHOW-CASE PROJECT Extra-1 Motohiro Tomii: The Presence of Objects and Matters
- 舞踏家・上杉満代による舞踏ワークショップ「呼吸を遊び 体と遊び 床を踏む!」
- Correspondences and Hyōryūshi [Drifting-poetry]
- インクルーシヴ・プログラム 「きょうの料理」でめぐる100年!ツアー
- Papier Plié 02: Correspondences between Shuzo Takiguchi and Shusaku Arakawa/Madeline Gins — Margin and Blank
- ラーニング・ワークショップ「放送博物館」で考えるーアナログ技術のこれまで・これから