第1回公開講座 宇佐美圭司講演会 「絵画空間のコスモロジー」
港区は慶應義塾大学アート・センターと協働して、アートを身近なものにするため、作品の「創り手」と、それを鑑賞 する「受け手」とをつなぐ、「アート・マネジメント」を担う人材を育成する講座を開催しています。
文化芸術に、より多くの人々に触れてもらうために文化芸術の運営や企画などの必要な知識をテーマに開催する 公開講座の第1回目です。
慶應義塾図書館に入ると大きな壁画に迎えられます。円の連なりとそこに展開する人型を追ううちに館内に 導かれます。この壁画は図書館の建築家・槇文彦が日本の戦後美術を代表する画家の一人・宇佐美圭司に依頼して 制作された《やがてすべては一つの円の中に》(1982)です。今春には、新たな作品《路上の英雄 No.3》(1967)が寄贈され、図書館2階東閲覧室に展示されました。この作品は、その後の宇佐美作品の中で描き続けられて行く4つの人型「投石する人、走る人、たじろぐ人、かがみこむ人」がはっきりした要素として形をとる初期の極めて重要な作品です。
画家本人からその制作や絵画世界について聴くことのできる機会をぜひお楽しみください。
※ 受講した方は、講座終了後図書館内の両作品を特別にご覧いただけます。
Date
2008年5月17日(土) 13:30〜15:30(13:00開場)
Venue
慶應義塾大学三田キャンパス 西校舎519番教室
(港区三田2-15-45 JR田町駅・都営地下鉄三田駅から徒歩8分)
Audience
港区内に在住・在勤・在学の方 定員:300名
ただし、慶應義塾の学生・生徒・教職員は、三田キャンパス以外でも可。
Cost
参加無料
Booking
事前申し込み不要
Lecturer/Performer
講師:宇佐美圭司(画家)
宇佐美圭司(うさみ けいじ)
1940年大阪生まれ。1963年南画廊にて第1回個展。1966年「現代美術の新世代展」(東京国立近代美術館)。1969年から1972年ロックフェラー財団の招聘により米国および欧州に遊学。1971年「インド・トリエンナーレ展」。1972年「ヴェネツィア・ ビエンナーレ展」。1991年より越前にアトリエを移す。2001年には福井県立美術館などで「宇佐美圭司・絵画宇宙展」。2002年芸術選奨文部科学大臣賞等受賞。2007- 2008年には、近作の個展「─思考空間─宇佐美圭司 2000年以降展」(池田20世紀美術館)を開催。
慶應義塾図書館、三重県総合文化センター、東京大学生協食堂など公共建築物内に設置された作品多数。
著書に『絵画論―描くことの復権』(筑摩書房)、『絵画空間のコスモロジー』(美術出版社)などがある。
Enquiries and bookings
港区地域振興課文化協働推進係
〒105-8511 東京都港区芝公園1-5-25 Tel: 03-3578-2111 内線2342
Organiser(s)
主催:港区 http://www.city.minato.tokyo.jp/
共催:慶應義塾大学アート・センター
協力:慶應義塾図書館 http://www.mita.lib.keio.ac.jp/
What's on
- SHOW-CASE PROJECT Extra-1 Motohiro Tomii: The Presence of Objects and Matters
- Introduction to Art Archive XXVII: Correspondence-Poetry or Letters and Affects—Shuzo Takiguchi and Shusaku Arakawa/Madeline Gins
- Correspondences and Hyōryūshi [Drifting-poetry]
- ラーニング・ワークショップ「放送博物館」で考えるーアナログ技術のこれまで・これから
- Ambarvalia XIV Junzaburo and the Fukuiku: A Fresh Look at Modernism and Its Impact
- The 39th Anniversary of Hijikata Tatsumi’s Death: Talking together about Hijikata Tatsumi