瀧口修造とオブジェの世界
詩人・美術評論家・造形作家であった瀧口修造(1903〜1979)の存在が戦後美術の動向にとってどれほど重みをもっていたかが、今日、あらためて問い直されています。この講演会では、60年代に若き芸術家として瀧口と出会った後、晩年の瀧口の特異な伴走者としてその思想をもっとも深く呼吸してきた彫刻家、岡崎和郎氏を講師に迎え、瀧口と分かちあった「オブジェの夢」、そして瀧口が最後に到達したシュルレアリストとしての境地について縦横に語っていただきます。
Date
2003年12月1日
Venue
三田キャンパス 北館ホール
Audience
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Date
2003年12月1日
Venue
三田キャンパス 北館ホール
Audience
Lecturer/Performer
講師:岡崎和郎(彫刻家)
岡崎和郎
1930年、岡山生まれ。58年より「読売アンデパンダン展」に参加。60年代初頭からオブジェを創作。66年、東京画廊で初個展。「御物補遺」という独自の考えに基づく岡崎のオブジェは、電球、瓶、人形など日常的な物の形を樹脂で型どりし、物質の内と外、実と虚を反転させたユニークな作品にとして注目をあびる。
瀧口修造との交流は60年代半ばに始まる。マルセル・デュシャンへのオマージュ作品《検眼圖》を晩年の瀧口と、共同制作。近年は、「岡崎和郎展」(1997年、倉敷市立美術館)が開かれた。連作《HISASHI》をはじめとする作品が、岡山・倉敷市立美術館、同・奈義町現代美術館、東京国立近代美術館に常設展示されている。
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Organiser(s)
慶應義塾大学アート・センター
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